広島東洋カープは日本のプロ野球球団であり、セントラル・リーグに所属しています。1950年から1967年までのチーム名は広島カープであり、1968年から広島東洋カープとチーム名を変え、現在もそのチーム名で全国的に知られています。広島県を保護地域としており、広島県広島市南区にあるMAZDA Zoom－Zoom スタジアム広島を本拠地としています。1949年に発足され、翌年の1950年からリーグ戦に参加しており、リーグ優勝は7回、日本一は3回達成しているほど、球団の歴史は長く、主に中国地方のファンから愛されています。2016年はリーグ序盤から首位を走り、交流戦3位でセントラル・リーグ唯一の勝ち越しとなって首位を独走し、9月10日の対巨人戦に勝利して25年ぶりのリーグ優勝を達成しました。球団方針の特徴として、巧みなスカウティングと育成能力があり、特に1975年半ばから1980年代半ばには、広島を中心とした中国地方選手の育成及び活躍もあり、広島経済の好調さなどの要因が相まって観客動員数を増加させたことも知られています。そのためFA選手や有力外国人選手の獲得は積極的に行わず、広島を中心とした中国地方の生え抜き選手が多く在籍しており、その反面、主力選手がFA宣言し他球団へ移籍することも多いチームです。2013年には、カープファンが首都圏で急増し、メディアへの露出を増やしたことから、一部の女性広島カープファンが「カープ女子」とネーミングされ、広島の好調と共に全国的に知られるようになりました。このカープ女子の宣伝効果から、女性ファンを取り込むという戦略は他球団にも波及しています。また、ファンのスクワットをしながらの応援はユニークで、全国の野球ファンにも知られており、ますます注目度が上がっているチームと言えます。2015年からは緒方孝市監督が指揮を執り、翌2016年は6月以降首位を独創してリーグ優勝（日本シリーズで北海道日本ハムファイターズに敗退）。2017年もリーグ優勝するも、クライマックスシリーズでDeNAに敗退しています。日本シリーズ進出は叶いませんでした。2018年シーズンも緒方監督が率いて、リーグ優勝、日本一を目指します。