「おかあさんといっしょ」は、Eテレで放送中の幼児向け教育番組です。現在の出演者は花田ゆういちろう（うたのおにいさん）、小野あつこ（うたのおねえさん）、福尾誠（たいそうのおにいさん）、秋元杏月（たいそうのおねえさん）です。人形劇は2016年4月より13代目となる「ガラピコぷ〜」です。日本を代表する長寿番組の一つで、1959年10月5日、母と子が楽しむエンターテイメント番組としてスタートしました。うたのおにいさんとうたのおねえさんは、現役歌手や音楽大学で声楽を専攻していた人が抜擢されることが多く、劇団やミュージカル経験者から選出されることもあります。たいそうのおにいさんとたいそう（ダンス）のおねえさんは、体操経験者（体育大学出身）やダンス経験者から選抜されています。特に日本体育大学は、歴代最長の在任期間（14年）となった小林よしひさをはじめ、5人のおにいさんを輩出しました。1985年からはNHKホールや日本各地でファミリーコンサートを開催し、おにいさん・おねえさんと人形劇のキャラクターが登場します。一部公演はスペシャルステージとして、さいたまスーパーアリーナや大阪城ホールといった大規模会場で開催されます。幼児向け番組でありながら、1999年に250万枚のセールスを記録し社会現象にもなった「だんご三兄弟」などのヒット曲も誕生しています。またおかあさんといっしょを見て育った大人が、自分の子や孫と見る機会が増え、過去の歌や人形劇キャラクターが再び注目を集めることもあります。中でも1982年から1992年にかけて放送された「にこにこぷん」は、当時の視聴者層が現在の子育て世代ということもあり、放送終了から30年近く経った今でも根強い人気をほこります。基本的に「おかあさんといっしょ」のキャラクターや現役出演者はNHK以外の番組に登場することはありませんが、過去にはフジテレビ系列の「ポンキッキーズ」と局の枠を超えて共演したこともあります。