劇団四季の「ライオンキング」の2020年公演スケジュールが発表されています。「ライオンキング」はディズニーによる同名のアニメ映画を原作としたミュージカルで、1997年にブロードウェイで上演し大ヒットを記録。演劇界でもっとも権威あるトニー賞にて最優秀ミュージカル賞を受賞するほか、演出、振付、装置デザイン、照明、衣装なども高い評価を獲得しました。1998年には海外初のプロダクションとして劇団四季にて上演され、以来、日本国内でも通算上演が11000回を超えるなど一大ブームを巻き起こしています。異才の演出家ジュリー・テイモアが考案した画期的な動物の表現方法やエルトン・ジョンが手がけた感動のミュージカル・ナンバー、劇団四季の精鋭たちによる躍動感あふれる演技や豪華絢爛な舞台装置などによってアフリカの熱気を体感できる傑作ミュージカルに仕上がっており、これまで20年のロングランを継続してきました。2020年には東京・積水ハウスミュージカルシアターこと劇団四季専用劇場「夏」での公演の他に、前回の上演から14年ぶりとなる名古屋公演も決定。名古屋では3月26日の上演開始前から公演期間の延長が発表されるなど、ファンの変わらぬ熱狂ぶりを知らしめています。また、海外からの来訪者や聴覚障害をもつ観客に向けて「スマートグラス」の貸し出しサービスが開始。この眼鏡のような形状の装置は、顔にかけて舞台を見ると物語の進行に合わせて字幕が表示される最新機器で、英語・韓国語・中国語・日本語の4つから言語を選択することができます。「ライオンキング」はその長いヒットの歴史の中で、上演する地域によって演出を工夫する“ご当地演出”に取り組む、また舞台そのものをバージョンアップするなど、人気にあぐらをかくことなく常に進化を続けているミュージカルです。過去に舞台を見た観客も、もう一度劇場に出かけたくなる魅力が「ライオンキング」には備わっています。