東京マハロは、俳優兼演出家の矢島弘一氏が率いるユニットです。 「たぶん世界を救えない」は東京マハロによる第14回公演です。赤坂RED／THEATERにおいて2015年3月25日～同年4月5日に上演していました。 東日本大震災の被災地、原発事故後の街で地域の再生のために奮闘する人々を描いた群像劇です。主演の永井大の他、名だたる個性派俳優が出演しています。原発と対峙する中での人間の葛藤を俳優一人一人が熱く表現し、上質なドラマのような時間を再現しています。原発と家族の絆が同作品のテーマとなっていますが、キャスト同士の会話の随所には笑いのエッセンスも盛り込まれています。息苦しくなってしまうほどに残酷な現実を突き付けられる一方では、エンディングと共に明日へ進むための力や人間の温かみを感じられる作品として注目を集めています。また、仮面ライダー鎧武で人気を博した新進気鋭の俳優・百瀬朔の体当たりの演技も大きな話題になりました。